聖域
-SANTI-U-
5_2
Pitch-Black 2
-SANTI-U after-
※シリアスな感動の余韻に浸っていたい場合は読まないことをお勧めします。
「すっかり湯が冷めちゃいましたね。」(カカシ、追い炊きスイッチに指を伸ばす。)
「もう少し暖まってから出ましょうか。」(イルカ、再びカカシに背を預け湯に首まで浸かる。)
「ベッドに戻ってもう一戦交えれば直ぐに暖まりますよ?」(カカシ、手をいやらしくイルカの前に回す。)
「もう勘弁してください。 あなたは五分の一でも俺は五倍だったんですから。」(イルカ、呆れて言う。)
「でも〜」(カカシ、不貞腐れる。)
「でもじゃないです。 だいたい、アカデミーでも急に襲ってきて。 俺困ります。」(イルカ、怒った声を出す。)
「だってイルカ先生、今晩俺に予定開けてくれないから…」(カカシ、少し拗ねた声を出す。)
「しょうがないじゃないですか。 当直当番は前々から決まってるんですよ。」(イルカ、窘める。)
「だから、何で今日に限って当直なんか入れちゃうんです? 酷いですよイルカ先生」(カカシ、泣き声になる。)
「何子供みたいなこと言ってんですか。 今日予定開けておいてくれなんて言われてないですよ? 俺」(イルカ、訝しむ。)
「そんなこと! 言われなくたって普通やってくれるもんでしょ?」(カカシ、めそめそする。)
「はぁ? 何のことですか、さっきからいったい?」(イルカ、後ろを振り返ってカカシを睨む。)
「……イルカ先生、冷たいです。」(カカシ、本当に泣き出す。)
「ああもう、言ってくれないと俺、わかりませんよ。 何ですか? 何かしたかったんですか?」(イルカ、子供を促すように少し宥める。)
「だって、今日は、今日は…」(カカシ、口篭る。)
「今日? 何かありましたっけ?」
「今日は俺の誕生日ですぅ!」(カカシ、焦れて叫ぶ。)
「……… え?」(イルカ、呆ける。)
「もうー、イルカ先生ひどぉい。 俺の誕生日忘れてる!」(拗ねるカカシ)
「ち、違いますっ 忘れてたんじゃなくて知らなかったんですっ」(慌てるイルカ)
「それが酷いって言うんですよ。 俺なんかちゃんとイルカ先生の誕生日知ってますよ?」
「そんなのどうして知ってるんですか? 俺、言ってないですよね?」(驚く)
「愛があれば調べます!」(当然だ)
「忍の個人情報なんて早々簡単に判る訳ないでしょ? 特にあたななんてトップシークレットのはずですよ。」
「そんなことありません。 ちゃあんと載ってます。」
「はぁ? 何処にそんなの載ってんです。 けしからん。」
「『NRUTOデータブック 秘伝・臨の書』です。 知らないんですかぁ」(なんだそりゃ)
「知るわけあるかっ 何なんです、そのふざけた本は?」
「世の腐女子の必読の書ですよ? 身長・体重・誕生日・好き嫌い、何でも有りです。 カカイラーなんか熟読してます。」
「か…、カカイラーってなんですか?」(ちょっと聞きたくない感じ)
「カカイルを愛する人々のことです。」
「カカイルって…、いえ、いいです、言わないでください。」
「カカイルってのはですねぇ、カカシとイルカのイチャパラの書ですよ。 この世に満ち溢れているすばらしい本です!」
「だから言うなってっ そんなもん溢れさすなっ」
「カカイルにはねぇ、”アカデミーで無理矢理H”とかー、”影分身カカシと3P”とかー、おいしいシチュエィションがいっぱいあるんですよ!」
「あんた、読んでんのか…」
「俺ねぇ、誕生日には絶対イルカ先生にそれ付き合ってもらおうって決めてたんですよぉ」
「それであんなことしたのかっ あんたは!」
「ま、俺の場合、実力が有り余ってい過ぎて6P(5カカシ×1イルカ)もなんのそのなんですけどもね!」(無駄に上忍)
「いばるなぁ」
「イルカ先生も意外とのりのりで頑張ってくれて、俺嬉しかったですよ〜」
「…… あれは、べ、別に…」(赤面イルカ)
「んーー、イルカ先生愛してます」(ちゅっ)
「俺も、愛してますよ、カカシさん」(ちゅっ)
「来年のイルカ先生の誕生日もイチャパラしましょうね?」
「い、いいですから」
「遠慮せず」
「いえ、遠慮じゃないですから」
「俺、がんばりますっ」
「頑張んなくていいですから、普通にしてください、普通に」
「今からカカイルをいっぱい研究します!」
「とにかく!」
「?」
「お誕生日、おめでとうごさいます、カカシさん」(ちゅー)
「イルカ先生… ありがとうございます。」(ちゅーーーーー)
「…ん、んん」(ディープチッス)
「イルカ… 俺のイルカ」(愛撫、本格的)
「あん、もうダメですったら、無理、絶対ムリーっ」(一応抵抗)
「だいじょぶだいじょぶ」(手、蠢かす)
「ああっ いやっ もう、もう」(もうその気?)
「もう、なに?」(いじわるカカシ)
「もう… じらさないで早くしてっ」(…イルカ、おまえってやつぁ…)
「了解!!!」(…)
がばっ
「あ、ああん、いやん、そこはダメ〜、う〜ん、もっとぉ」(…)
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終われっ
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