イルカ38景


18:Aランク



「こうなったら、この私自身が出るしかあるまいっ!」
「綱手さま、いったい何に出られるって言うんです? あまりあなたに動かれると返って…」
「コンテストに決まっておろう! この美貌を活かすのだ!」
 あーはっはっはっ
 綱手姫は高らかに笑った。
               ・・・
「エントリーナンバー18番、木の葉の火影五代目、綱手姫!」
 偉そうに片手を上げて登場。
「エントリーナンバ〜19番、尸魂界護廷十三隊四番隊副隊長、虎徹勇音!」
 自信無さ気に登場。
「エントリーナンバ〜20番、尸魂界護廷十三隊十番隊副隊長、松本乱菊!」
 投げキッスで登場。
「エントリーナンバ〜21番、尸魂界護廷十三隊十一番隊副隊長、草鹿やちる!」
 ケンちゃ〜〜んッと手を振りながら登場
     (因みに客席では十一番隊の面々が赤面して下を向く)。
「エントリーナンバ〜22番、尸魂界前隠密機動総司令、四楓院夜一!」
 猫で登場。
「エントリーナンバ〜23番、尸魂界護廷十三隊二番隊隊長、現隠密機動総司令、砕蜂!」
 夜一に付き従って登場(哀れ…)。
「エントリーナンバ〜24番、尸魂界護廷十三隊四番隊第七席、山田花太郎!」
 オドオドとしながらも手など振り振り登場。
「エントリーナンバ〜25番、尸魂界護廷十三隊十三番隊平隊員、朽木ルキア!」
 スマシテ登場。
「エントリーナンバ〜26番、尸魂界流魂街花火師、志波空鶴!」
 今にも肌蹴そうな着流しで、煙管を咥えて登場。
「エントリーナンバ〜27番、現世組カラクラ高校生出席番号5番保健委員・手芸部、井上織姫!」
 黒崎くぅーん、チャドくぅーん、石田くぅーん、と手を振りながら登場。

「ちょ、ちょっと待てイ! NARUTO出身者が私一人で、なんで後が皆BLEACH!なんだ?!」
「はいはい〜、単に”デカイ”で選んでますので〜」
「それなら尚の事、21番と22番と24番と25番、納得いかん! だいたい24番なぞ男ではないか?!」
「まぁまぁ〜、変り種も必要なんですよ〜TV的に〜」
「22番は? 猫だぞ猫!」
「綱手さま! ここは堪えてくださいっ 失格になりたくないでしょう? 賞金のためですよ!」
「くっ…」
「では〜、審査に入ります〜」
               ・・・
「結果発表〜〜!!」
「第三位〜、エントリーナンバ〜22番、四楓院夜一!」
「なぜ猫?!」
「準優勝〜、エントリーナンバ〜19番、虎徹勇音! 26番、志波空鶴! 20番、松本乱菊! 3人同点二位!」
「ふむ、これは致しかたなかろう」
「ではでは〜、輝かしき優勝者は〜〜」
 ドロドロドロドロドロ…(ドラムの音だと思ってくだせぇ)
「エントリーナンバ〜25番、尸魂界護廷十三隊十三番隊平隊員、朽木ルキア! おめでとう〜ございます〜〜!!」
「ありがとうございますぅ、信じられないですぅ、うれしいですわぁ」
「なっっっにぃ〜〜〜っ このトランジスタ・マイクロ・バストのどこが優勝だぁ〜〜?!」
「半ケツに票が集まったようですね〜」
「だーかーらーっ これは巨乳コンテストではないのかーーっ!!」
 ドカバキボスッ
『***只今、多分に暴力的且非人道的な破壊行為が行なわれております。
     放送は自粛させていただきます。悪しからずご了承くださいませ。***』

               ・・・

「で、”Aランク”は?」
「ルキアの”Aカップ”とね、掛けてみたってゆーかね、え、えへ?」
「…」




つづく!(柱:続きます→34:強がり



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