ギター弾きを知りませんか？
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中央の、ファミリィの中のファミリィ、総元締め的組織の内偵はカカシの任務だった。 あっさりそこへ先回りされて、もっとのんびりやろうと思っていたカカシはギターを背負って長距離バスに揺られていた。 乗り心地は頗る悪い。 硬いシート、デコボコの道、込み合った車内、長くただひたすら真っ直ぐの荒野。 もっとゆっくり、ギターでも弾きながら流れ歩いて、一つ一つの町で情報収集しながら中央へ行こうと思っていたのに。
なんでこんな事になってるんだ。俺のせっかくの計画が！
一つの町で一人の女の紐になる計画がだいなしだ。
そこそこ裕福な女に巧みに取り入って
のんびり紐生活を満喫しつつ
デラックスシートの車で次の町まで送ってもらって
また次の町で女を作る。
そんなパラダイス的な計画だったのに…。
あ〜あ
溜息を漏らし痛くなってきた尻の位置をずらす。
何でこの俺が、こんなに振り回されなけりゃならないんだ？
最初の町で、絶望的な顔をして自分を見送ったイルカの、泣きそうな瞳を思い出す。
全部自業自得ってか？
あ〜あ。